だんだんと寒くなってきましたが、夜空を見上げると、星がきれいです。
午後9時ごろ、天頂付近にオリオン座を中心とした明るい星で形づくられた「冬のダイヤモンド」が綺麗でした。冬の星空は、華やかでいいですね。

16-0108 オリオン
スマホ設定ISO感度1600にして撮ってみました。プロパティを見たらISO感度3200でした。

1、オリオン座と冬の大三角

冬の星座の代表格であるオリオン座は、1等星を2つももつ贅沢な星座です。
1等星は全天で21個。そのうちの2つがオリオン座に属するのですから。

16-0108 オリオン 図入れ
図中に4つの1等星の名称を入れてみました。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン。この3つの星をつないでできる形を「冬の大三角」とよびます。

2、オリオン座の1等星は、平家と源氏。
ベテルギウスは赤い星。リゲルは青白い星。色の対比が、美しいです。

さてさて。
昔行われていた戦争とか合戦とかでは、同士打ちにならないようにのぼりを背負って戦っていました。源平合戦では、赤いのぼりと白いのぼりで敵味方を見分けていました。
赤いのぼりは平家の軍。
白いのぼりは源氏の軍。
その由来から、かつて日本人は赤いベテルギウスのことを「平家星」、青白いリゲルのことを「源氏星」と呼んでいました。


星も誕生と死があります。ベテルギウスは、いつ死んでもおかしくないくらい、寿命が間近です。逆に、リゲルはまだまだ若々しい星です。源平合戦で敗れた平家、新たな幕府を開いた源氏。オリオン座を見ると、ちょっとだけ日本の歴史をが思い起こされます。

3、オリオンは狩人
オリオンはギリシャ神話では、海の神ポセイドンの息子で狩人です。
サソリに刺されて死んでしまったエピソードが有名ですが、他にも乱暴者だったとか、ストーカーであるとか、神話エピソードの中では悪名高いです。


なのに、オリオン座は愛されている。ギリシャ神話のオリオンが、荒くれもので嫌われ者だっただけとは思えないんです。


オリオン座の周りには、おおいぬ座、こいぬ座、うさぎ座、おうし座、いっかくじゅう座。
たくさんの動物(星座)がいます。某漫画で「いいハンターは動物に好かれちまうもんなのさ」ってセリフがありましたし(笑)実はきっと、動物たちにも愛されていたんだと、私は信じています。