理科Bar ~りかのネタ箱~

酒のつまみに、星空やら生物学やら化学やらをつづるブログ。 お気楽にご覧ください。

タグ:冬の大三角

本日、東京では初雪が降りました。
寒いけれど、夜にはすっきりした空気で、星がきれいに輝いています。 

16-0108 オリオン
 (スマホで撮れた会心の一枚。)

1、オリオン座をよく見てみよう

16-0108 M42 図入れ2
黄緑色の丸で囲った辺り、オリオン座の三ツ星の下の台形の中ほどに、ぼやっとした雲みたいなモヤモヤが見えます。オリオン大星雲と呼ばれる天体です。ここは、新たに星が誕生している現場です。
星が生まれるところ・・・ロマンチックです。


星雲って何?という方には、こちらのページがオススメです。
→ アストロアーツ 天文の基礎知識 10.星雲・星団・銀河


2、オリオン座の周りには、豪華な星座がいっぱいあるよ
☆冬のダイヤモンド
この季節、午後10時ごろ、真上(天頂)付近を見上げると、星がたくさん輝いています。
オリオン座の周りある1等星をもつ星座は、おおいぬ座、こいぬ座、ふたご座、ぎょしゃ座、おうし座です。
これらの1等星を線でつないでみました。

☆冬のダイヤモンド文字
黄色い線で囲んだ六角形を「冬のダイヤモンド」と呼ばれます。
赤い線で囲んだ三角形は「冬の大三角」と呼ばれます。


オリオン座のベテルギウスは赤色。リゲルは青色。おうし座のアルデバランとふたご座のポルックスはオレンジ色。ぎょしゃ座のカペラとこいぬ座のプロキオンは黄色。おおいぬ座のシリウスは白色。宝石箱みたいですね。

オリオン座と、ダイヤモンドが見られると、ニッコリ笑顔で眠れる気がします。今日も、キレイな星空です。
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だんだんと寒くなってきましたが、夜空を見上げると、星がきれいです。
午後9時ごろ、天頂付近にオリオン座を中心とした明るい星で形づくられた「冬のダイヤモンド」が綺麗でした。冬の星空は、華やかでいいですね。

16-0108 オリオン
スマホ設定ISO感度1600にして撮ってみました。プロパティを見たらISO感度3200でした。

1、オリオン座と冬の大三角

冬の星座の代表格であるオリオン座は、1等星を2つももつ贅沢な星座です。
1等星は全天で21個。そのうちの2つがオリオン座に属するのですから。

16-0108 オリオン 図入れ
図中に4つの1等星の名称を入れてみました。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン。この3つの星をつないでできる形を「冬の大三角」とよびます。

2、オリオン座の1等星は、平家と源氏。
ベテルギウスは赤い星。リゲルは青白い星。色の対比が、美しいです。

さてさて。
昔行われていた戦争とか合戦とかでは、同士打ちにならないようにのぼりを背負って戦っていました。源平合戦では、赤いのぼりと白いのぼりで敵味方を見分けていました。
赤いのぼりは平家の軍。
白いのぼりは源氏の軍。
その由来から、かつて日本人は赤いベテルギウスのことを「平家星」、青白いリゲルのことを「源氏星」と呼んでいました。


星も誕生と死があります。ベテルギウスは、いつ死んでもおかしくないくらい、寿命が間近です。逆に、リゲルはまだまだ若々しい星です。源平合戦で敗れた平家、新たな幕府を開いた源氏。オリオン座を見ると、ちょっとだけ日本の歴史をが思い起こされます。

3、オリオンは狩人
オリオンはギリシャ神話では、海の神ポセイドンの息子で狩人です。
サソリに刺されて死んでしまったエピソードが有名ですが、他にも乱暴者だったとか、ストーカーであるとか、神話エピソードの中では悪名高いです。


なのに、オリオン座は愛されている。ギリシャ神話のオリオンが、荒くれもので嫌われ者だっただけとは思えないんです。


オリオン座の周りには、おおいぬ座、こいぬ座、うさぎ座、おうし座、いっかくじゅう座。
たくさんの動物(星座)がいます。某漫画で「いいハンターは動物に好かれちまうもんなのさ」ってセリフがありましたし(笑)実はきっと、動物たちにも愛されていたんだと、私は信じています。
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